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「世紀末」★★☆☆☆

世紀末(せいきまつ)とは、一つの世紀の終わりの時期、世紀の末のことである。当然、どのような紀元の暦法であれ「世紀末」は存在するが、日本語では特に断りがなければ西暦の世紀末を指すのが一般的である。歴史的には、19世紀末の西洋文化思潮(Fin de siècle)を指す語として用いられる。
世紀末 - Wikipedia

評価:★★☆☆☆


これを読んだ。

残業代ゼロ法案はクソだけどそれは一旦わきに置いといて、俺が気になったのはこの中に登場するこの1文。

労働時間が世紀末状態になってもいいのか

普通にこの言葉の意味をそのまま受け取れば、次のような意味になるはずだ。
「労働時間が1990年代と同等の水準になってもいいのか」
世紀末がどの世紀の末なのかは不明だが、普通に考えれば直近の20世紀末となるだろう。しかし、この文面から受ける印象は俺含め違うはずだ。先ほどの記事には続いてこう書いてある。

この法案を通したら、労働現場は「201X年 労働現場は残業代ゼロの炎に包まれた。」から始まる世紀末の世の中になっていくことは目に見えています。

やっぱりそういう意味か。しかし2010年代で世紀末とはいくらなんでも早すぎる。そんな感じでこの単語が気になったというわけだ。

さてWikipediaの方には初っ端からこのように書かれている。

本来、「世紀末」という語自体は価値中立的であるが、日本では「世の終わり」と混同されることがままある。

どうやらこの意味で使われるというのは、冒頭に書く必要がある程度には普遍的なものであるらしい。Wikipediaによると、これにはいくつかの要因があるが、一つには『ノストラダムスの大予言』がある。これによって 「1999年に人類滅亡」→「世紀末に人類滅亡」→「世紀末 = 全ての終わりの時」のような形となってしまったのだ。さらに上記の元ネタである『北斗の拳』や『マッドマックス』などのフィクションによって「荒廃した世界」というイメージは更に強化された。こうして日本人にとっての世紀末のイメージが変化したわけだが、どれもリアルタイムでない今の10代はどう捉えているのか。

ここまでは日本の20世紀末について書いたわけであるが、他の時代や場所はどうなのか。どうやらそれより100年前、すなわち19世紀末のヨーロッパでも同様に、他の意味合いが「世紀末」に込められていたらしい。1つ目は「反映した時代の末期の退廃」で、2つ目は「一つの時代が変わることによる、変化への興奮と絶望」である。そしてそれにともなう象徴主義のような芸術風潮ということだ。結局世界は終わりそうだしアートに結びつく。やはり歴史は繰り返すのか。