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「テルモピュライの戦い」★★★★☆

テルモピュライの戦いでのレオニダス, ジャック・ルイ・ダビデ作 (1814)"Jacques-Louis David 004" by Jacques-Louis David - The Yorck Project: 10.000 Meisterwerke der Malerei. DVD-ROM, 2002. ISBN 3936122202. Distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH.. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

テルモピュライの戦い(テルモピュライのたたかい、古希: Μάχη των Θερμοπυλών)は、ペルシア戦争における戦いの一つ。紀元前480年、テルモピュライで、スパルタを中心とするギリシア軍とアケメネス朝ペルシアの遠征軍の間で行われた戦闘である。テルモピレーの戦いなどとも呼ばれる。ヘロドトスの『歴史』(第7巻)に記述される。
テルモピュライの戦い - Wikipedia

評価:★★★★☆


300。ただしスパルタ軍は確かに300人であったが、なにもスパルタ人だけで迎え撃ったわけではない。ペルシャが山道を通じて背後を取った後もテーバイとテスピアイは残っている。後にエパミノンダスを輩出するテーバイであるが、残ったのは自らの意志ではない。レオニダス王に強制されたからだという。そのためか、素手でも戦い続けたスパルタ・テスピアイと違って、テーバイはペルシャに降伏している。そんなんだからマケドニアに滅ぼされるのだ。

ギリシャを攻めたクセルクセスには、デマラトスという元スパルタ王の相談役がいる。このデマラトスがギリシャ舐めるなよ忠告し、クセルクセスがそれを笑い飛ばした後にそれが正しかったというのが、歴史のお約束である。そのデマラトスは、ギリシャ人は自由を求める民なので隷属を強いれば必ず反抗する、と忠告する。そして、スパルタ人なら20万人のペルシャ軍に1000人でも立ち向かう、とも。それを聞いたクセルクセスは、だったらお前がペルシャ兵10人と闘ってそれを示してみよ、と言い返す。まさか300人で来るとは思わなかっただろう。

狭い地形を利用したこともあって、知っての通りスパルタ及びギリシャ連合軍は、約400倍の兵力を持つ*1ペルシャ軍に大きな被害を与える。これだけ聞くとギリシャ凄いとなるが、そもそもギリシャ側の人数が少ない理由は、祭りを優先したためである。何か事をなすたびにお告げを聞いていた時代とはいえ、なんと悠長なと思ってしまう。結局、このレオニダス王とその仲間たちが奮闘したことによって、ギリシャは一丸となって戦えるようになったのだ。もしかしたら今のギリシャに必要なのはレオニダス的存在なのかもしれない。それにテミストクレスか。

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*1:ヘロドトス計算