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「ボーラ」★★☆☆☆

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"Boleadoras" by Lyndon Baines Johnson Library and Museum - http://128.83.78.247/giftsofstate/images/medium/78.gif. Licensed under Copyrighted free use via ウィキメディア・コモンズ.

ボーラ(Bola)は、複数のロープの先端に球状のおもりを取り付けた狩猟用アイテム、もしくは投擲武器。2個あるいは3個の丸石または金属球またはゴムや木の錘を、革紐やロープや鎖やワイヤーなどで繋ぎ、3個の場合は同じ長さの紐で三つ又になるように作る。おもりが石の場合は、皮でくるんで紐を結びつけることもある。
ボーラ (武器) - Wikipedia: フリー百科事典 (2015/10/17 10:37 JSTの最新版))

評価:★★☆☆☆


MASTERキートン』で何度か登場する投擲武器。あれでは靴を即席のボーラとして使っていたが、あんなのでよく命中させられると感心する。SASでは日頃から靴をボーラとして使う訓練でもしているのだろう。《レオニンのボーラ/Leonin Bola》なら初めて使う者でも確実に仕留められるのだが。俺自身はボーラを使ったことがないので想像するしか無いけれど、投げられるようになったらボールを当てるよりも簡単そうだ。なにせ一度に複数の弾を飛ばせるだけでなく、弾の間にはヒモまであるのだから。

ただ複数の錘を紐で繋いだだけというシンプルな構造と、投擲するにも特殊な道具がいらないというだけあって、この武器は古くから存在する。どうやら旧石器時代あたりにまで遡ることができるらしい。 Wikipediaには東南アジア発祥と書かれているけれども、ケニア高原の遺跡からボーラ用の丸石が多数発見されている*1ので、おそらくアフリカ起源だろう。ボーラはそのまま人類が世界に広がるのと一緒に広まり、北はエスキモーから南はインカ帝国まで使用するに至っていた。

この武器は捕縛用と見られがちだが、場合によっては相手を絶命させることも出来る。ダビデは投石でゴリアテを倒したが、このボーラは一度に複数の投石を行うようなもので、遠心力で加速された石が当たれば骨も打ち砕く。つまり錘が直撃すればダメージを与えられ、錘が外れても紐によって捕縛できるというわけだ。現代においてもボーラの価値はある。錘をゴム製にすることで打撃要素を無くし、純粋に捕縛用の道具としてだ。暴漢捕縛用としてのものだが、猿を捕獲するのにも使われているらしい。1万年経っても使われるのだから優秀なデザインだ。