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「シーザー暗号」★★☆☆☆

Caesar3.svg"Caesar3" by Cepheus - 投稿者自身による作品. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

シーザー暗号(シーザーあんごう、英語:Caesar cipher)は、単一換字式暗号の一種で、平文の各文字を辞書順に3文字だけシフトして暗号文をつくる暗号である。カエサル暗号とも呼ばれる。文字のシフト数は固定であるが、3に限る必要はなく、シフト数を3以外にした方式もシーザー暗号(あるいはシフト暗号)と呼ぶことがある。
シーザー暗号はヴィジュネル暗号などの部品として使用されることがある他、現代でもシフト数を13にした方式としてROT13が使用されることがある。
シーザー暗号 - Wikipedia

評価:★★☆☆☆


あのガイウス・ユリウス・カエサルが初めて使ったとされる単一換字式暗号の一種。なんというか「またカエサルか」としか言う他ない。こいついろんなものを考案しすぎだろ。このブログでも以前「ユリウス暦」を紹介しているが、カエサル考案の凄い所は単純に新しいというだけでなく、その後も使われ続けるということだろう。ある意味で最大の作品である「帝政」はビザンツ帝国も含めれば約1500年続き、先の「ユリウス暦」は1600年以上も使われた。そしてこの「シーザー暗号」はお遊びレベルならば今でも使われている。カエサル有能。

しかしながらこの暗号は、単純であるがゆえに容易く解読できてしまう。なにせ1対1でランダムな作り方をしても、文字の出現頻度などから解読されるというのに、このシーザー暗号にいたってはずらし量が固定なのであるから。もちろんカエサルもそんな事は100も承知で、この暗号は本当にバレたらマズい事になる軍事には使わず、もっぱら私信に使ったという。おそらく手紙の中身は愛人についてのことだろう。単純でも暗号化しておけば流出のリスクは小さい。もっとも、カエサルならば愛人の存在がバレたところで何も問題がないわけだが。

そんなわけでネタそのものは「カエサルすげー」でいいのだが、記事の方は特別何かがって訳ではない。なにせシーザー暗号の一部である「ROT13」の方が充実しているくらいだ。なのでこの記事としての質は、量は少なく、出典もろくに無いというわけで★2つということになった。考案者が偉大だと関連する記事の方もそれなり、と言うわけではないのだ。

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