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「Casio F91W」★★★☆☆

Casio F-91W.jpg"Casio F-91W" by NotFromUtrecht - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

Casio F91Wはカシオ計算機により製造・販売されているクオーツ駆動のデジタル腕時計。安価、堅牢さ、信頼性などが評価され、1991年に発売されてから世界中で莫大な販売量を記録している。販売価格は7.50ドルから15ドル程度である。日本国内では長らく正規販売されていなかったが、2013年10月に販売開始。希望小売価格は2900円(税別)。
Casio F91W - Wikipedia

評価:★★★☆☆


読んだ。
お前ら1つは、チープカシオ持ってるよな? - ゴールデンタイムズ

上記記事でも同然のごとく紹介されている、チープカシオの中で最も有名なのがこのF91Wだ。この名前、戦闘機にありそうだなと思ってググったらガンダムが出てきた。これは“F”に関しては偶然であろうが、“91”の方は必然である。というのも1991年に販売・公開されたからだ。しかしこのF91Wは世界中で売られたにも関わらず、日本で販売が開始されたのは2013年になってから。しかも定価は2900円。性能的には妥当かもしれないが、海外と比べるとずいぶん高い。まあ実売価格は1000円前後だから同じだけれども。

この時計が有名なのはその販売台数だけではない。テロリストが時限爆弾を作る際に使用しているということで有名なのだ。なにせグアンタナモ共同機動部隊が作成した尋問者向けのマニュアルには、この時計を所持している人間は即席爆発装置(IED)の製造をアルカイダが訓練していることを暗示していると書かれていたほどだ。もちろんテロリストの容疑者の中で、ということであるが、この時計がそれだけコスト・信頼性・耐久性どれも優れているということだろう。ウサマ・ビンラディンも着けているぐらいだし。このこと自体をカシオが宣伝文句に使うことは無いだろうが。

見た目は安っぽいし、丈夫とはいえ防水は最低レベルの日常生活防水。当然ソーラーでもなければ電波も無い。普通にそこら辺で売っていても特に欲しいと思ったことはないが、こうやってバックグラウンドを知ると気になってくるから困る。これがストーリーを用いたブランディングというやつか。安くても圧倒的に性能が良ければ立派なブランドになる。これはそのいい例だ。