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「カサンドラ症候群」★★★★★

カサンドラ症候群;カサンドラ情動剥奪障害(カサンドラしょうこうぐん;カサンドラじょうどうはくだつしょうがい)」とは、アスペルガー症候群(AS)の夫(パートナー)と情緒的な相互関係が築けないために妻に生じる、身体的・精神的症状を表す言葉である。アスペルガー症候群の夫を持った妻は、コミュニケーションがうまくいかず、わかってもらえないことから自信を失ってしまう。また、世間的には問題なく見えるアスペルガーの夫への不満を口にしても、人々から信じてもらえない。その葛藤から精神的、身体的苦痛が生じる。
カサンドラ症候群 - Wikipedia

評価:★★★★★


なぜ男女の役割が固定化されている名称なのか、ポリティカル・コレクトネスとは何だったのかとまず思ったらちゃんとその理由が書いてあった。

アスペルガー症候群 (AS)は男性が女性の4倍ほど多いため、カサンドラ症候群は妻の病気として書かれることが多い。アスペルガー症候群が女性である場合は、AS男性をAS女性に置き換えて読む必要がある。
ここでは、男性をAS、女性を非ASとして説明する。

男性に共感能力がない、なんて話を読んだばかりだったので、イメージの問題かと思っていたら確率の問題だった。他の話なら男女の片方を発達障害と決め付けるような名称は間違いなく差別問題に発展するだろうが、これの場合そういった話を聞かないのは、AS側と非AS側の双方が被害者で、どちらか一方が悪いという話ではないからだろう。それに「カサンドラ症候群」という名称がちょっとセンスがあるっぽいのもたぶん影響している。

このカサンドラ症候群というやつは結局のところ、状況の把握ができていないから起きるものである。コミュニケーションがうまく取れないことやそれによって生じる諸々の問題も、全ては男側*1がASであると本人も周囲も気がついていないことそのものが問題というわけだ。そしてASに関する知識が不足している、あるいは想定していないということで起こってしまう。そういうことであれば、このカサンドラ症候群の記事はただ紹介しているだけで価値が有ることになる。うまく関係を作れない時に、もしかして:ASと仮説を立てられるかどうかで、その後の生活が変わるかもしれないのだ。

したがって単純に紹介するだけでなく説明が語源からも書いてあり、脚注も豊富なこの記事が★5つなのは当然の帰結である。ついでに言えばこの題材を取り上げたこの俺も賞賛されていいのではないだろうか。

マンガでわかるアスペルガー症候群&カサンドラ愛情剥奪症候群

マンガでわかるアスペルガー症候群&カサンドラ愛情剥奪症候群

*1:とりあえずWikipediaに倣ってこの記事でも男性をASとする