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「キャストオフ」★★★☆☆

キャストオフ (cast off) とは英語で脱ぎ捨てる事を意味する熟語である。 鋳造に於いて、鋳型から製品を取り出す行程を意味する。 日本のサブカルチャー分野では、以下の文脈で使用される。

  1. 仮面ライダーカブト』にて2段変身する工程
  2. 1から転じて美少女フィギュアの衣服の下を作りこみ、脱がせるコンバーチブル仕様の俗称

キャストオフ - Wikipedia

評価:★★★☆☆


天の道を往き、総てを司る男はフィギュアの世界にも一つの言葉を残した。以前に紹介した魔改造もそうであるが、知らない人が聞くと何のことかわからないというのがいい。そしてカブトを知る者のみが、美少女フィギュアとキャストオフという組み合わせでどのようなものか容易に想像できるようになっている、暗号のようなものである。フィギュアに限らず、放映されていた当時はリアルに服を脱ぐ時もキャストオフと言っていた記憶があるので、これはごく自然な流れだろう。

このキャストオフという俗称の面白いところは、タイミングが非常に良かったというところだろう。それまで脱がせられるフィギュアというのは稀に存在していたが、メインの存在ではなかった。それがちょうどカブトの放映時2006年前後からフィギュアが大型化し、服を脱がせることが容易になり、脱がせられるというのが一般化していった。つまり新しいタイプのフィギュアが登場した時に、ちょうどそれを表現する言葉もまた登場したわけだ。それも全国放送かつ人気の仮面ライダー発祥なのだから広がらない訳がない。なんというタイミングの良さか。

以上のように完璧なタイミングでこれ以上なくわかりやすい言葉となったため、放送が終了してだいぶ経つのに使われ続けている。Google Trendsを見てみると、放映当時から現在に至るまで、検索数がほとんど変化していない。

そしてキャストオフとキャストオフフィギュアを比較するとこうなる。

この事から今となっては仮面ライダーの用語だけでなく、フィギュアの用語としても充分に定着したといえるだろう。言葉の移り変わりについて、このように数値で出せるとなかなか興味深いものが見えてくるということが、今回一番の収穫だ。