Wikiしゃぶり

Wikipediaの記事をネタに語るブログ

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

「円周率の歴史」★★★★★

ルドルフの墓の写真"Monument voor PI" by A.L. Boon - Stichting Pieterskerk Leiden. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

本記事は、数学定数である円周率の歴史(えんしゅうりつのれきし)について詳述する。
円周率 π は無理数なので、小数部分は循環せず無限に続く。また、連分数表示すると、無限に続く。その近似値は何千年にも亘り、世界中で計算されてきた。
円周率の歴史 - Wikipedia: フリー百科事典 (2015/07/29 21:29 JSTの最新版)

評価:★★★★★


読んだ。

じわじわ売れてる謎の本「円周率1000000桁表」の著者に直撃(前編) 何のために作ったんですか? - 日経トレンディネット
作っていくうちに尖っていった―謎のヒット本「円周率1000000桁表」著者に直撃(後編) - 日経トレンディネット

こういうのを見ると自分は何もしていないのに「してやられた」なんて思ってしまう。ただよくよく読んでみると、この人は円周率をネットなどから持ってきているのではなく、自分で計算するプログラムを作成してやったらしい。真似して素数本でも出そうかと考えていたが、自分で素数を調べ尽くすのはきつそうだからやめておこう。誰かこのアイディア使ってもいいよ。それはおいといて、今回取り上げるのは円周率の歴史である。とりあえず最後まで読んで思った。これほとんどドラゴンボールの世界だな。

円周率の計算の歴史は大きく三つの時代に分かれている。一つめが正多角形を使う時代、二つめが級数を使う時代、三つめが最新の電子計算機を使う時代である。時代が変わるたびに円周率の桁数はまさしく桁違いに増えていっている。多角形を用いた中では最高で35桁。級数を用いることで819桁になる。そして電子計算機が登場したことにより、現在の最高は2014年に発表された13.3兆桁となっている。ここふと思った。横軸を年にして縦軸を桁数にしたらどのようになるのか、と。電子計算機登場以降のはここでやっていた。
数学って面白い!? : 最近のニュースとその数学的考察 - livedoor Blog(ブログ)
片対数グラフにしてみるときれいな相関が現れ、このまま続けば2033年頃には1京桁を超え、2058年頃には1垓(がい)桁を超えるらしい。シンギュラリティは近い。

こんな感じで円周率を昔から必死になって計算してきた人達がいるわけであるが、とっくの昔に円周率そのものとして意味のある桁数は突破している。なにせ小数点以下39桁まで分かれば観測可能な星の外周を水素原子レベルまで推定できるわけで、これは1789年のスロベニアの数学者ユリー・ベガが小数第 137 位まで求めた時点で達成されている。だが、円周率を求めるという行為そのものには意味がある。ノートにも書いてあるが、円周率を求めるというのはハードウェアとソフトウェアの力を共に極限まで求められる分野であり、結果として他の有用な分野にも貢献できるというわけだ。『87CLOCKERS』でもオーバークロックの試金石として使われていた。限界に挑戦するというのは大体こんなもの。

円周率1000000桁表
円周率1000000桁表
posted with amazlet at 15.07.29
牧野 貴樹
暗黒通信団
売り上げランキング: 192