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Wikipediaの記事をネタに語るブログ

「クリップ」★★☆☆☆

Small-paperclip.jpg
"Small-paperclip" by Gregory F. Maxwell <gmaxwell@gmail.com> PGP:0xB0413BFA - 投稿者自身による作品. Licensed under GFDL 1.2 via ウィキメディア・コモンズ.

クリップ (clip) は、つかんで留め置くための器具。一定の状態で固定しておくことそのものを目的としているもの(紙などを挟むために用いられる文房具のクリップや髪を留めるヘアクリップなど)のほか、物に固定することを手段として一定の目的を果たす役割をもつもの(電線の接続を目的とする電子部品のクリップやはんだ付けの際に熱から電子部品を守るための放熱を目的とするヒートクリップなど)もある。
クリップ - Wikipedia: フリー百科事典(2015/11/02 23:38 JSTの最新版)

評価:★★☆☆☆


”クリップ”全般の記事。ただ歴史はトップ画像のようなゼムクリップについてのみ記されている。ゼムクリップの完成度を考えたら単一で記事があってもおかしくないと思うのだが、それどころかクリップ全般を扱っているのに小さな記事となっている。ゼムクリップはユニボディでこれ以上ないミニマルなデザインと、Apple信者なら絶賛しそうなものなのになぜなのか。禿げたオッサンがゼムクリップの素晴らしさを解説するビデオを作ったら受けそうな気がしてならない。

そんなゼムクリップについて書かれた「歴史」を読むと、気になることが書いてある。

東ローマ帝国では真鍮製のクリップを使っていたため、この地の職人が発明した可能性が高い。しかし、1つずつ手作業で作られていたこともあり、あまりにも高価であったため、皇帝やわずかな貴族しか使用していなかった。

ローマとなったら当然気になる。で、早速ググってみたのだが、それらしき情報が見当たらない。あってもWikipediaを元にした情報ばかりだ。画像もそれっぽいのが出てこない。そして英語版Wikipediaを確認してみると"Roma"も"Byzantine"も存在しないこのパターン。もう少し詳しく調べたら以下の様な流れだった。

  • 2004年10月 英語版Wikipediaに東ローマ帝国の記述がされる
  • 2004年12月 日本語版Wikipediaに英語版からの翻訳で記載される
  • 2006年12月 英語版Wikipediaから東ローマ帝国の記述が消される
  • 2015年11月 日本語版Wikipediaにまだ残っている

この「東ローマ帝国発祥説」については出典が英語版にも無かったし、英語でググってもそれらしき情報が見当たらないため、デマの可能性が高い。しかし日本語版Wikipediaの記述は10年以上もこのままであるため、日本においてはゼムクリップは東ローマ帝国で発明されたということで、ギリシャ火薬につぐ東ローマ帝国の技術として語り継がれていくに違いない。

サンケーキコム ゼムクリップ 小 GM-3 シルバー 100本

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