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「段ボール」★★★☆☆

HK Paper Corrugated fiberboard 1.JPG"HK Paper Corrugated fiberboard 1". Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

段ボール(だんボール、英: corrugated cardboard)とは板紙を多層構造で強靭にし、包装資材などに使用できるよう加工した板状の紙製品。素材としての段ボールシートのほか、再加工した段ボール箱、その他の段ボール製品を指すこともある。「ダンボール」という表記もされる。
段ボール - Wikipedia: フリー百科事典 (2015/09/07 23:16 JSTの最新版)

評価:★★★☆☆


気が付くと部屋で増殖している不思議な箱。これがまだ段ボール箱だから多少増えても何とかなっている。これが木箱だったら20倍くらい場所をとるし、重量も3倍はある。その上開封するのさえ手間取って仕方ない。これらの理由は1950年代の日本で「木箱から段ボールへの切替え運動」を進めていた理由でもある*1。amazonが荷物を送るのに段ボール箱を採用していて本当に良かった。もっとも、木箱で送りつけてきたのならさすがの俺もためずに処分しているだろうが。

これだけ身近な段ボールであるが、俺は段ボールの歴史を知らなかった。段ボールの歴史は19世紀に遡る。段ボールはシルクハットの内側にセットすることで、通気とクッションを兼ね備えた素材として登場した。この時はまだ中芯だけである。そしてアメリカに段ボールが伝わると、こんどは包装材・緩衝材として使われるようになる。この包装材時代に、段が伸びるのを防ぐために片面にライナーが貼り合わされた片面ダンボールが登場。その後両面段ボールが登場し、さらに10年以上たってから段ボール箱がついに誕生したのであった。

知らないことばかりだったので備忘録を兼ねてざっと歴史を書いてみたが、使用方法が二転三転しながら箱に辿り着いたのはなんとも面白い。シルクハットにこだわり続けていたらその存在は消えていただろうが、箱になったことで100年以上も使われ続けることになる。別に段ボールは特定の企業だけが作り続けたというわけではないけれども、変化することで生き残ったいい例だろう。なにしろ細かい点では常に改良され続けているとしても、基本的な形は100年以上も変わらずにいるのだ。それでいて最先端のIT企業がカードのデザインに採用するほど利用されている。

*1:他にも梱包時も楽であるとか、環境への負荷が小さい、様々な種類で大量生産が楽、プリントが出来るなどがある。