Wikiしゃぶり

Wikipediaの記事をネタに語るブログ

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

「異性装」★★★☆☆

Mary edwards walker.jpg
"Mary edwards walker" by National Library of Medicine, Images from the History of Medicine, B010947 - http://www.nlm.nih.gov/changingthefaceofmedicine/gallery/photo_325_3.html. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

異性装(いせいそう)とは、文化的に性役割に属するとされる服装をしないこと。
男性が女性に属する服装をすることを女装(じょそう)と言い、女性が男性に属する服装をすることを男装(だんそう)と言う。
異性装 - Wikipedia

評価:★★★☆☆


引用にもあるように、女装・男装をひっくるめて異性装と呼ぶ。多くの文化では性別によって着るものが異なるため、逆に言えばある程度文化が発達しないと異性装は成り立たない。思うにこれは文化が発達することで、性別によって仕事が分かれるからではないだろうか。例えば男性の服装とされるズボンであるが、元は騎馬民族の服である。そのため馬に乗る者からズボンを履くようになり、それは多くの場合男性であったために男性の衣服となったというわけだ。逆に先祖は馬に乗っていても、その地に来てから乗らなくなったビルマ族は男性も腰巻きをしている*1。こっちの方が冷却できて合理的だ。

仮に服装の違いが合理的な理由であったとしても、それが定着すれば例によってルールと化す。どうも一神教というやつは縛りが好きなのか、旧約聖書には異性装を禁ずると書かれている。今では相当に緩くなったとはいえ、イスラム国家ではまだ法律で禁止しているところもあるらしい。一方で多神教である古代ギリシャや昔の日本では「妹の力」を求めて女装するというのが、ごく一般的に行われていた。やはり『俺ツイ』は文化的に正しい。

俺自身は妹の力を求めることもないし、フェティシズム服装倒錯症も持ち合わせていないので、わざわざ女装する気にならない。ただ純粋に自分が楽な服装をしたいだけだ。そしてここで言う「楽」というところに常識というやつも考慮すると、性別に合った服装である方が余計なことを言われたりせず楽となる。したがって女装を、特に日常的にすることはありえない。だが熱帯化が進むこの日本の気候を考えると、男性も腰巻きであるほうが合理的な気がしてならない。馬に乗ること無いし。

兵士になった女性たち―近性ヨーロッパにおける異性装の伝統
ルドルフ・M.デッカー ロッテ・C. ファン・ドゥ・ポル
法政大学出版局
売り上げランキング: 835,649

*1:今では経済発展とグローバル化が進み、ズボン率が増えていく一方である、