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「イコノクラスム」★★★☆☆

UtrechtIconoclasm.jpg"UtrechtIconoclasm" by Arktos - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 2.5 via ウィキメディア・コモンズ.

イコノクラスム(英語: iconoclasm, ギリシア語: εικονομαχία)とは、宗教的に崇められる画像を破壊する運動である(英語の意味においては「悪習の打破」等の他の意味も含意されるが、本項では「破壊運動」の語義に当たる事項のみを扱う)。聖像破壊運動(せいぞうはかいうんどう)ともいう。
イコノクラスム - Wikipedia

評価:★★★☆☆


俺は無宗教であるけれども、宗教的な像や建築物を見るのは嫌いじゃあない。当然のことながらわざわざ見に行くのは歴史的な価値を持つものに限られるが、あの手のものは採算性を度外視しているのがいい。普通の神経をしていたらあそこまで金と労力をつぎ込むことは出来ない。ところがそんな価値あるものを自分の信じる宗教と異なるからという理由で破壊してしまうのだから困った話である。その困った話の一つがこのイコノクラスムというわけだ。

偶像破壊というと、俺的にはタリバンによるバーミヤン渓谷の仏像破壊を思い出すが、元々が同じなだけあってかキリスト教も歴史を振り返ってみればなかなかやらかしちゃっている。中でもこのイコノクラスムの残念な点はキリスト教の内部で起きたというところにある。なんというかこいつらは宗教を絶対のものとしているから、美術的な価値とかよりも教義的に正しいか否かでしか判断しないし、それに基づいてためらわず行動をしてしまうから困る。この行動力が生産に向かっているときはいいが、破壊に向かうとこの有り様だ。

これらのことから学ぶことがあるとすれば、自分が気に入らないからといってむやみに破壊へと舵を切らないということだろう。特に歴史的な価値が無いとしても、それは今の視点で見ればということであるのだから、もう少し長い目で考えた方がいい。作るのは時間が掛かるが壊すのはあっという間ということもあるし。ただこの意見を進めていくと、一番やるべきでないことは環境破壊ということになる。あまり偉そうなことは言わないほうが良さそうだ。

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