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「マッドサイエンティスト」★★★☆☆

Mad scientist.svg"Mad scientist". Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

マッドサイエンティスト(英語: mad scientist)とは、フィクション作品に登場する、常軌を逸した科学者である。
日本語では「狂科学者」あるいは「狂った科学者」と訳される。類義語にマッドエンジニア(英語: mad engineer)があるが、両者の区別は明確ではない。
マッドサイエンティスト - Wikipedia: フリー百科事典 (2015/08/11 21:09 JSTの最新版)

評価:★★★☆☆


マッドサイエンティストというキャラクターは非常に便利なものだと思う。主人公の味方にすれば新しいアイテムを供給してくれるし、敵にすればいかにも悪いことをしてくれる。とりあえず科学者のせいにしておこう。そして敵味方関係なく、物語を引っ掻き回すのに最適だ。もちろん外見に関しても白衣を着せておけばまず問題無い。

マッドサイエンティストというのは、神や魔法が存在できない世界における文化英雄なのだろう*1。神話の世界においては新たな技術を人が獲得するとき、それは自らの努力の結果というわけではなく、別の存在の文化英雄から渡される事が多い。そしてそれはただ知識を与えるだけでなく、問題を引き起こすこともある。物語を作る上で新たな力を与える文化英雄は便利であるが、現代や未来を舞台にした作品で神性を宿したキャラを出すわけにもいくまい。

そこで代わりに生まれたのがマッドサイエンティストというわけだ。物語における彼らの技術というのは、明らかに周囲のレベルを超えている。高度に発達した科学は魔法と見分けがつかないというが、この場合はむしろ魔法の代わりになると言ったほうが正しい。物語のネタが尽きそうならとりあえずマッドサイエンティストを投入しておけばなんとかなる気がする。

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*1:マッドサイエンティストの原型が登場するのは1818年、メアリー・シェリーによる小説『フランケンシュタインあるいは現代のプロメテウス』らしいので、最初からそういう役目なのだろう。