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「ユニット折り紙」★★☆☆☆

くす玉.png"くす玉". Licensed under パブリック・ドメイン via Wikipedia.

ユニット折り紙(ユニットおりがみ)は、紙を折り曲げることで比較的簡単な構造(ユニット)を多数作り、これを組み合わせて形を作るタイプの折り紙作品である。多面体折り紙ともいう。
ユニット折り紙 - Wikipedia

評価:★★☆☆☆


日本の伝統的な文化である折り紙に“unit”などという英語が付くこの違和感。なんかもうちょっといい名称はなかったのか。しかしこの「ユニット折り紙」という名称は和製英語的な日本固有のものであり、英語圏では「modular origami」となる。とまあ名称にケチを付けてみたけれども、名称はモノを区別するためにあるという視点で考えるならばわりと妥当じゃないかと思う。というのもそれぞれ異なった形状の部品を作って組み合わせるタイプのものは「複合折り紙」と言って別物だからだ。ユニット折り紙は単一の形を組み合わせるので、ラテン語で1を意味する“uni”が語源である“unit”を採用したのは正しい。

ユニット折り紙はその作りから幾何学的な作品が多い。そして高度な作品はその複雑さとサイズが増す、つまり部品を多く使うものとなっていく。またユニット折り紙はその拡張性からブロックのように組み合わせていき、人形や動物など、他の形を再現するというジャンルもある。ちょっと検索したところ、滑らかな3Dモデルからユニット折り紙用に低ポリゴンのような状態に変換、そしてそれをユニット折り紙で再現なんてことをやっている人もいた。感心すると同時に、サイズが大きいものほどそれをわざわざ折り紙でやる理由があるのか、などと思ってしまう。

単純な構造のものを多数用意して、それを組み合わせることで多種多様なものを作るという方法は万能すぎる。折り紙にしろレゴにしろ、小さいものならばそのもの本来の形状に縛られ、限界が早々に来る。しかし単体はあくまでも部品に徹し、組み合わせて作ると、形状だけを考えれば完全なものになる。この方法が優れている例として俺の存在が挙げられる。なにせ俺はユニット細胞、別名“multicellular organism”である。書いていて思ったけど“organism”と“origami”って字面が似ている。なるほど。

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