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「P-38缶切り」★★★☆☆

P-38 Can Opener.jpg"P-38 Can Opener" by Jrash of the English Wikipedia and colour adjusted by Themadchopper of English Wikipedia on 3 July 2006. - http://en.wikipedia.org/wiki/Image:P-38_Can_Opener.jpg. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

P-38は、アメリカ軍が野戦糧食の付属品として支給していた缶切りである。第二次世界大戦中の1942年に開発され、1980年代まで使用されていた。当初はKレーションとともに支給されていたが、後にはCレーションにも付属した。なお、2013年時点でも製造は続いており、世界中で販売されている。
P-38缶切り - Wikipedia

評価:★★★☆☆


どっからどう見てもタダの缶切りである。世の中には色々と凝った道具が無数に存在しているのに、そのほとんどはWikipediaの記事にならない。それなのに缶切りという十徳ナイフのおまけみたいな道具がこうして記事になっているのだから凄い。それもそのはずで、70年以上も製造が続いている由緒正しい缶切りなのだ。その無駄がなくシンプルで缶を開けることに特化したその形状は、“iOpener”とか名付けられてもおかしくない。Nail Clipper Airみたいな動画を誰か作ってくれないだろうか。

そんな歴史あるP-38だが、この名称は通称であり、アメリカ軍における制式名称は“US ARMY POCKET CAN OPENER”というらしい。そしてこのP-38という通称の由来は不明で、説には以下の様なものがある。

  • P-38戦闘機から取られた
  • 全長が38mm
  • Cレーションの缶を開封しようとした場合、38回だけ穴を開ける必要がある

俺的には2番めの全長から取った説を推す。しかしアメリカは愚かなことにメートル法を採用していないため、この説は疑わしいとも言われているようだ。それならP-38の全長が約38mmな上、後継機であるP-51の全長が約51mmなのは偶然とでもいいたいのだろうか。ちなみにこの中途半端なサイズはそれぞれ1.5インチ、2.0インチと、インチで表記するとキリがいい値となっている。と、書いていて思ったのだが、実は説1と説2の合わせ技なのではないだろうか。長さの数値が名前に含まれている戦闘機の名を拝借したというわけだ。これなら納得がいく。

長く使われ、形もシンプルであるため、P-51以外にも派生型が存在する。例えばスプーンと栓抜きの機能が追加されたFRED缶切りがあり、これはオーストラリア国防軍やニュージーランド陸軍で現在でも使われているらしい。やはりシンプルな道具は広く長く使われていくということか。ただの缶切りとはいえ、調べてみるとなかなか面白くてバカに出来ない。

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