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「矛盾脱衣」★☆☆☆☆

矛盾脱衣(むじゅんだつい、英:paradoxical undressing)とは、凍死者が裸の状態で発見されること、または寒い環境の中で脱衣してしまう異常行動のこと。
矛盾脱衣 - Wikipedia: フリー百科事典 (2015/08/29 17:32 JSTの最新版)

評価:★☆☆☆☆


相手が、何にも言ってないのに勝手に衣服を脱ぎはじめたらどうするか。これが富豪の家に遊びに行った先の出来事であるならば最高かもしれないが、雪山で遭難している最中だったらどうだろう。気が狂ったと思うに違いない。しかし脱いでいる当人はいたって真面目である。この、あべこべクリームを塗られたかのような行動を矛盾脱衣と呼ぶ。おそらくこのような状況になってしまったら自分ではどうしようもないので、最初から体温の低下には気をつけなくてはいけない。

どうもこの矛盾脱衣になってしまう理屈について、はっきりとは分かっていないようだ。主な説としては、低温のため血管壁の神経が麻痺して血管が拡張することで矛盾した感覚が生じるというもの、血管運動神経中枢の麻痺自体による温度の矛盾した感覚によるというものがある。矛盾脱衣の発生頻度については22/41(53.7%)というものや37/177(20.9%)があるが*1、実際のところどれくらいなのか。発見された凍死した人がなぜ服を脱いでいるかは不明なので、矛盾脱衣であったかどうかを判定するのは難しい。特に女性の場合は性犯罪の可能性も高いため、ちゃんと鑑別しなくてはならない。もっとも、先に挙げた例では男性の割合が女性の3倍以上であったが。

凍死や低体温症というものは、トムラウシ山遭難事故のように夏でも山ならば起こり得る。これの厄介なところは、体温が低下するとエネルギーが失われ、判断力も低下する。なので一定以下になると単純に命の危険があるだけでなく、そこから脱出することもより困難になるわけだ。なので山に登るときはエネルギー源と防寒対策をしておかなくてはいけない。しかし、マンガやアニメにおいて体温低下からの寝そうになるというパターンは、現実と比べるとよくある出来事であるのに対し、矛盾脱衣をしたのは見たことがない*2。まあ裸で温め合う展開になるので結局脱ぐわけだが。