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「パリ症候群」★★★☆☆

Tour eiffel at sunrise from the trocadero.jpg"Tour eiffel at sunrise from the trocadero" by Tristan Nitot - standblog.org. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

パリ症候群(パリしょうこうぐん、仏: syndrome de Paris, 英: Paris syndrome)とは、異文化における適応障害の一種であり、カルチャーショックの一種。「流行の発信地」などといったイメージに憧れてパリで暮らし始めた外国人が、現地の習慣や文化などにうまく適応できずに精神的なバランスを崩し、鬱病に近い症状を訴える状態を指す精神医学用語である。
パリ症候群 - Wikipedia: フリー百科事典 (2015/07/26 10:10 JSTの最新版)

評価:★★★☆☆


パリ症候群になるのは、パリにいいイメージを持った人が現実を知った時に起こる。確かにパリは特別な都市として扱われることが多い。天の道を往く男はラストでパリに行ったし、プリキュアも映画の舞台としてパリを選んでいる。フランスに渡米した彼も、滞在先はおそらくパリだっただろう。そんなパリの現実を知り、さらに生活が上手くいかないなどが重なって鬱になるのがこのパリ症候群だ。カルチャーショックというとインドも有名だが、想定以上でショックを受けるインドと違い、パリは上げて落とすタイプなのでダメージが大きいのだろう。

この自分のイメージと違ってショックを受けるというのは、錯乱した声豚に通じるものがある。どちらも自分の中のイメージが肥大化し、現実とのギャップに精神が耐えられず倒れる。パリに行くような人、この記事でいうところの発症しやすい人物像(裕福な家庭に育った20 - 30代の日本人女性)と声豚とでは対極的な存在に思えるが、本質は同じというわけだ。正に両極端は一致する、のいい例だろう。何時の時代でも多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていないのだから何ら不思議ではない。

パリ症候群に陥らないためにはどうすればいいかということを考えてみると、やはりパリ及びフランスのことをもっと調べるべきではないだろうか。今でこそオートクチュールなどファッションのイメージが強いフランスであるが、2000年前はあえて半裸で戦っていたような所である。カエサルが征服するまで蛮族と言えばこいつら、みたいに思われていた。何しろフランス最初の英雄がウェルキンゲトリクスなほどだ。それを知ってからだとイメージと現実のギャップもだいぶ減るのではないだろうか。同時代の日本では漢倭奴国王印をもらったところなので、蛮族同士仲良くできるだろう。