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「ピジン言語」★★★☆☆

ピジン言語(ピジンげんご、Pidgin languageまたは単にPidgin)とは、現地人と貿易商人などの外国語を話す人々との間で異言語間の意思疎通のために自然に作られた混成語(言語学的に言えば接触言語)。
ピジン言語 - Wikipedia

評価:★★★☆☆


あのテキトーな感じのする話し方というか言語にもちゃんと名前があったんだ、というのが第一印象。俺も海外に行った時なんかはこのピジン英語的な何かをよく話すが、だいたい意味は伝わる*1。記事でピジン中国語の例が載っていて、これでは中国語をベースに英語と日本語が混ざった状態になっている。おそらくこの中国語部分を英語に変えたら俺の話す英語になるだろう。

この付け焼刃的な言語が根付いくことで母語になることを「クレオール化」と呼び、そうなった言語を「クレオール言語」と呼ぶらしい。SF小説戦闘妖精・雪風』では「FAF語」という英語をベースにした無駄のない空軍内用の言語が登場していたが、あれも一種のクレオール言語ということでいい気がする。あと英語圏ネットスラングなんかもピジン語の一つに数えてもいいのではないだろうか。

俺はこの手の言語学の知識を殆ど持ってないので、この記事は分量が少ないながらもなかなか楽しめた。関連項目に並ぶものもなかなか面白そうなものがあるので、ちょいちょい飛んでみようかと考える。それにしても言語の記事のカテゴリに「交易の歴史」が含まれているのがなかなか面白い。言語がそれ単体で生まれるのではなく、何かに付随して生まれるということがよく分かる。

はじめてのピジン語―パプアニューギニアのことば

はじめてのピジン語―パプアニューギニアのことば

*1:以前、ベトナムに行った時、ココナッツの皮を捨てたくて、市場の婆さんに「This 捨てて ok?」みたいなことを口走ったが、ちゃんと伝わった。たぶん。