Wikiしゃぶり

Wikipediaの記事をネタに語るブログ

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

「ウィキペディアタウン」★★★☆☆

World's first Wikipedia town 5.JPG"World's first Wikipedia town 5" by John Cummings - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

ウィキペディアタウンとは、その地域にある文化財や観光名所などの情報をインターネット上の百科事典「ウィキペディア」に掲載し、さらに掲載記事へのアクセスの容易さを実現した街(町)のことである。
ウィキペディアタウン - Wikipedia

評価:★★★☆☆


こんなのあったのか。このウィキペディアタウンとやらの具体的な取り組み方をまとめると、以下の2点となる。

  • その街の情報についてWikipedia上に記事を作り、更新する。
  • 記事にアクセスしやすいようにQRコードと無料Wi-Fiを設置する。

この取り組みのいいところとしてWikipedia財団は

紙のガイドブックや地図は情報が古くなってしまうが、Wikipediaの記事は常にアップデートされている点がエキサイティングだ

と述べているらしい。この取り組み自体はなかなか悪く無いと思う。特に無料Wi-Fiを街中に設置するというのがいい。単純に利便性という点だけでなく、観光客を呼び寄せるのにも役に立つはずだ。電話回線を持っていない海外からの観光客は、SNSへ撮影した写真を投稿するときに無料Wi-Fi、それも登録無用のやつが必須である。せっかく自発的に街の宣伝をしてくれるのだから、その行為が簡単に行えるようにするべきだ。

一方で気になるのは一体誰が編集するのかということだ。Wikipediaの記事は常にアップデートされているというが、それは自動で行われるのではなく、必ず誰かが時間を割いて更新しているわけである。もし積極的に更新するような人がいるのであれば、その街はウィキペディアタウンにする前からWikipedia上に記事があるであろう。この手のプロジェクトは持続的に行うのが肝心だが、その効果は目に見えにくい。その辺りをどう解決するのかが知りたい。

一応触れておくと、このウィキペディアタウンの記事だが、せっかくWikipediaにおいてウィキペディアタウンの紹介をしているのに、そのウィキペディアタウンとなっている街の一覧が無いのがもったいない。もしかして俺が見つけられていないだけかもしれないが、俺が見つけられないならそれは無いのも同じである。観測されないものは存在しないのだ。なので、ウィキペディアタウンのプロジェクトはウィキペディアタウン一覧を用意することから始めるべきだと進言する。