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「ココナッツによる死」★★★★☆

'BEWARE FALLING COCONUTS' sign in Honolulu, Hawaii.JPG'BEWARE FALLING COCONUTS' sign in Honolulu, Hawaii" by Wmpearl - 投稿者自身による作品. Licensed under CC0 via ウィキメディア・コモンズ.

ココナッツによる死(ココナッツによるし)ではココナッツを原因とする死について扱う。典型的には木から落下した果実が人間の頭に当たった結果として起こる事故が挙げられるが、後述する「落下するココナッツによる負傷について」という1984年の研究が発表され、木から落ちたココナッツによる死亡事故は誇張された形で世に広まっていった。毎年150人がココナッツ落下により死亡しているという説が、根拠を欠いたまま世界的な都市伝説として普及したのである。2002年にはサメの被害に関する専門家が、世界では毎年150人がココナッツの落下で亡くなっていると発言したことで、この伝説はさらなる勢いを得た。この数字は、よくサメの被害と比較される。サメに襲われて亡くなるのは毎年5人程度とされているからである。
ココナッツによる死 - Wikipedia

評価:★★★★☆


都市伝説カテゴリの記事。冗談みたいな死に方だが、実際にありえる。これが都市伝説扱いとなっている理由はその事故の真偽ではなく、発生確率について広まったためという珍しいパターン。広まった内容としては「毎年150人がココナッツで死ぬ」というものであり、これの根拠はパプアニューギニアで4年間に2名がココナッツで死んだことからというもの。当然ながらこの確率をそのまま世界に広げることはできない。そもそもココナッツの木が生えていない場所のほうが多いのだから。

この手の都市伝説、というか名前のインパクトが強い記事はよく伸びる。実際、ココナッツの記事と比較してみればよく分かる。どうやら人はココナッツそのものよりもココナッツによる死亡事故の方に興味が有るようだ。ココナッツはかなり使える果実であるのだが、凶器としての扱いが一番大きいというのが笑える。なお、さらに大元と言うべきココヤシよりも大きいと書いておく。

しかし都市伝説のくせにここまで充実しているとなかなか勉強になる。事故そのものは現実に発生しているし、それをネタにした話も書いてある。さらに事故以外にもココナッツ爆弾や樹の下敷き*1なる話まで網羅されている。結局のところ多くの人は真面目な話よりネタに出来る話を求めているということなのだろうか。

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*1:「ココ“ヤシ”による死」にすべきではないだろうか。