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「人違いバラバラ殺人事件」★★★☆☆

人違いバラバラ殺人事件(ひとちがいバラバラさつじんじけん)とは1954年(昭和29年)に埼玉県で発生した殺人事件である。この事件では加害者が殺害対象を誤認して無関係の女性を殺害したうえに、身体をバラバラにしたことで有名である。また控訴審では証人として法廷に来た、殺害対象であった女性に対して危害を加えたために逆転死刑判決が出た。
人違いバラバラ殺人事件 - Wikipedia

評価:★★★☆☆


マヌケなイメージを連想させるこのタイトルは、この事件の内容を概ね表している。通常「バラバラ殺人」という猟奇的な単語を見ると、多くの人は犯人に興味の対象がいくと思う。しかし、前に「人違い」が付くことによって、被害者のことを思い浮かべることになる。人違いでバラバラにされてたまるか、と。俺ならこの事件の特徴である「ストーカー」を入れたいところであるが、求心力という点ではこれで完成されていると言えるだろう。そしてこの事件はタイトルにある「人違いバラバラ殺人」だけでも珍しいが、その後の展開もまた単体でニュースになり得る。

内容はWikipediaの方を見てもらうとして、ストーカーへの対処はどうするのが正しいのかと考えさせられる。結婚したい一心で職を求めて上京し、地元に戻ってきたかと思えば1年以上にもわたって逃げる彼女を探し続ける。最終的に殺人まで犯すことになるこいつをどの時点で捕まえておくべきなのか。ストーカー行為等の規制等に関する法律ではストーカー行為をした者に対し、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金となっており、禁止命令に従わなかった場合も一年以下の懲役又は百万円以下の罰金でしかない。1年以上にもわたって持続する意志を持ったこいつを止めることはできるのだろうか。

なお、この事件の判決は1審で無期懲役となった。検察側の求刑は死刑であったのだが、犯行の動機が「愛ゆえに」ということでこの判決になったとのこと。最終的に犯人が法廷でストーカー被害者に襲いかかったことで死刑になったとはいえ、動機が愛なら刑が軽くなるというのはどうも信じがたい。俺としては犯人の存在よりも、愛なら仕方ないで済ますような考え方をする人間が人を裁いているという事実のほうがよっぽど恐ろしい。