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「ジェネリック家電」★★★☆☆

ジェネリック家電(ジェネリックかでん)とは、日本においてブランドにこだわらず技術的には大手メーカーと同等の部品を使いながら、過剰な機能を落とし低価格を実現した家電商品。ジェネリック医薬品になぞらえた新造語だが、一般家電よりも機能を少なくし低価格を実現したもので、新薬と同じ主成分の薬であるジェネリック医薬品とはその点で意味が異なる。
ジェネリック家電 - Wikipedia

評価:★★★☆☆


クリステンセン教授が聞いたら踊りだしそうな家電。その名からわかるようにジェネリック医薬品が元ネタのネーミングであるが、別に特許切れを活用しているわけではないので、少々意味が異なる。とはいえ、何となく言いたいことは伝わるので、わりかしうまい名づけ方だと思う。そもそもジェネリック医薬品は、薬の名称として有効成分の一般名 (generic name)をつけることから来ているわけで、「一般的な機能を持つ家電」という意味でなら何もおかしくはない。

ジェネリック家電の基本的な考えは、最低限の機能を満たして値段が安いものがいい、というものである。今まで何度も言われていることであるが、今の家電には機能が多い。全ては付加価値による他社との差別化や、利益率のいい高価格帯の商品を売るためである。しかしながらすでに消費者の需要を超えてしまっており、使いこなせず欲しくもない機能のためにお金を払っているジャンルも多い。まさにイノベーションのジレンマに陥っている状態で、ジェネリック家電はそこに活路を見出しているわけだ。

実際、俺自身も特にこだわりのないものに関しては、ジェネリック家電で全然気にしない。例えば今の扇風機は4年ほど前に買ったものであるが、壊れなければあと6年使うことになろうとも気にすることはない。なので消費者目線で語るのであれば、ジェネリック家電はベターな選択であると言える。ただその一方で、この戦略が当たり前になると、新しいことに挑戦する所が減ってしまうのではないかとも思ってしまう。ダイソン級の挑戦を見てみたい。