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「ゴシック」★★★★☆

Peeter Neeffs (I) - Interior of a Gothic Cathedral - WGA16479.jpg"Peeter Neeffs (I) - Interior of a Gothic Cathedral - WGA16479" by Pieter Neefs the Elder (fl. 1609–1656) - Web Gallery of Art:   Image  Info about artwork. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

ゴシック (英: Gothic) は、もともと12世紀の北西ヨーロッパに出現し、15世紀まで続いた建築様式を示す言葉である。ゴティック、ゴチック(仏: Gotique)とも表記される。
「ゴシック」は第一に建築様式を示す言葉として使われるが、この用語は絵画や彫刻など美術全般の様式にも適用される(ゴシック美術)。さらにゴシックの概念は、ゴシック時代(12世紀後半から15世紀)の美術のみならず哲学や神学、政治理論などの知的領域の様式にも適用され、精神史的文脈において「ゴシック精神」という概念が提唱されている。
ゴシック - Wikipedia

評価:★★★★☆


「ゴシック」は元々建築様式を指す言葉であるが、引用にも書いてあるとおり他の分野においても色々使われている。俺もゴシックは黒さと装飾過多な様式程度にしか思っていなかったわけで、今となっては何でもかんでもゴシック化し過ぎな気がする。その建築様式が発祥のゴシックは、「ゴート人の、ゴート風の」という意味らしく、ルネサンス期のイタリア人が北方の建築様式を馬鹿にした呼び方が始まりだそうだ。ゴートというと、ハスカールがワラワラ湧いてくる印象が強いが、ローマ的には蛮族である。つまり野蛮な連中のデザインというわけだ。

しかし、「ゴートの」という呼び名であるにも関わらず、実際のところゴートは関係ないというのが面白い。ここで言うゴートは蛮族の代名詞であるわけで、言ってしまえば「蛮族が作ったようなクソデザイン」という意味だ。もちろんこう言っている連中の求めているのはローマ式である。その気持ちは俺にもよく分かる。ゴシックだってこれはこれで一つの文化だと思うが、あくまでもキワモノに過ぎず、いかにも飽きそうなデザインである。それに比べローマは質実剛健で合理的なものを感じさせる。それでいながらにして手抜きというわけではないのだ。

今の日本でゴシックというと、だいたいフォントかゴスロリ、それとまあ普通に建築様式ということになるのだろうが、最後のはともかく前2つに関しては「これが好きだ」と言われると、「お、おう」というような反応しか出来なかった。だが、本来のゴシックの意味を知った今ならちゃんと反応できる。「蛮族みたいなセンスしているな。」

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