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「スカ料理」★★★☆☆

スカ料理(スカりょうり)は、秋田県マタギら山村民に古来から伝わる料理の一つで、野ウサギの消化器の内容物を食材として使った料理。
「スカ」という語は、マタギ言葉に由来するとされるが、その語源ははっきりしない。
スカ料理 - Wikipedia

評価:★★★☆☆


ソーセージを食べるというとなんてことないのに、腸やその中身を食べるというとゲテモノっぽく聞こえるのはなぜなのか。どう考えても肉をミンチにしたあげく、それを腸に詰めなおして食べるソーセージの方がよっぽど猟奇的だ。これが慣れとか文化というやつなのだろう。自分が普段食べているものがどういうものなのか、たまにはゼロベースで考えてみるのもいいかも知れない。他人のをかっぱらってくるのでなければ、豚もウサギもヤギも犬もあまり変わらない。

結局これは食料の不足する冬場に、いかにして栄養を取るか、という話だ。そして普通に野菜を取れない場合、動物の内蔵を食べるというのは世界中よくある話である。例えばモンゴルのザイダスというブラッドソーセージの一種は羊の腸に血を詰めて食べる。作る際に腸の中身は押し出すのだが、洗浄するわけではなくある程度残り、これも栄養分となる。他にも『もやしもん』で有名になったキビヤックも発酵させた内蔵を食べることで、ビタミンを得る。そういった例を踏まえてみると、スカ料理も特に普通としか思えない。

俺は美味しいものを食べに行きたいという欲求は特に無いけれども、この手の普段生活している分には知ることもないであろう料理は食べてみたくなる。なんというか好奇心がツンツン刺激されるというやつだ。このウサギの腸詰めという料理は、なにもマタギ料理に限らなくてもあるようだ。さすがに今では一般的というわけでは無さそうだが、探せば食べられる場所はありそうだ。何かの機会に行くことがあれば探してみようかと思う。

マタギ列伝 1 (中公文庫 コミック版 や 4-1)

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