スタディオン (ギリシア語: στάδιον, ラテン語: stadion) は、古代ギリシアおよびローマで使われていた距離(長さ)の単位である。新約聖書でもギリシア語で用いられている単位である。複数形はスタディアである。
スタディオン - Wikipedia
評価:★★☆☆☆
2大よく見るけどイマイチどの程度なのかわからない単位*1。ちなみにもう1つはタラントン。もちろん距離であるということはわかっているのだが、具体的には分かっていなかった。これを機に覚えておこう。
さて、スタディオンの定義だが以下のとおりとなる。
その距離は、砂漠において太陽の上端が地平線に現れてから、下端が地平線を離れるまでの間に人間が太陽に向かって歩く距離と定義されている。その人の歩行能力に依存した一種の身体尺であるが、おおむね180メートル前後となる。
基準となる時間を太陽とするのはいいとして、歩行距離ときたか。これでは人によって違うではないかと思ったが、これはこれで便利だ。歩行能力を元にしているため、距離を聞けば歩いてどれくらい掛かるのかがすぐに分かる。記事にもあるが、だいたい30スタディオンで1時間かかる。1スタディオン=180mとするならば時速5.4kmの速さ。ローマ軍の移動速度が時速5kmであることを考えると妥当なところか。ちなみに徒歩所要時間は時速4.8kmで計算される。
これでもう「地球の大きさは250,000スタディオン*2」とか書いてあっても大丈夫。休みなく歩き続ければ1周するのに1年もかからないということがすぐに分かる。問題があるとすれば地域によって値が異なるというところか。やはりSI単位を使うべきだな。
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