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「ガラナ飲料」★★★☆☆

KirinGaranaHokkaidoLimited.JPG
"KirinGaranaHokkaidoLimited" by Ippukucho - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

ガラナ飲料(ブラジルポルトガル語:Guaraná)とは、ガラナの実を利用したカフェインやカテキンを多く含む炭酸飲料である。
ガラナ飲料 - Wikipedia: フリー百科事典(2015/10/29 22:43 JSTの最新版)

評価:★★★☆☆


北海道で「黒い炭酸飲料」といえばコーラではなくガラナである。こう断言したいところであるが、北海道に住んでいた時はコーラしか知らなかった。おそらくガラナ飲料は視界に入っていなかったのだと思う。もしくはコーラの一種としか認識していなかったか。なお、現在のコーラはコーラの実を原料に使っていないのが多いのに対し、ガラナ飲料は今でもガラナの実を原料に使っている。こうなるとガラナ飲料はガラナを含んだコーラと言ってもいいのではないだろうか。黒い炭酸飲料は全てコーラ。

ガラナは元々アマゾン川流域が原産の植物で、その果実にはカフェインやタンニンが豊富に含まれている。特にカフェインは地上の植物で最も多く含んでいるとされ、その効果から先住民の間では古くから利用されていた。そして20世紀になり、ガラナ特有の渋味・苦味が取り除かれて現在のようなガラナ飲料がブラジルで誕生した。そのまま現在においてもガラナ飲料はブラジルの国民的飲料として、コーラを押しのけて人気なソフトドリンクとして君臨し続けているらしい。

そんな南の国の飲料が北の大地で生き残ったのは、北海道が辺境の地であるためだ。コカ・コーラが日本にやって来るという時代、対コーラ飲料として白羽の矢が立ったのがガラナ飲料であった。これを生産すれば日本の飲料水メーカーは生き残れる、と。しかし既に手遅れでコカ・コーラは日本を制圧する。ところが北海道にコカ・コーラがやって来るのは本土より遅れがあり、その間にガラナ飲料は北海道で広まり現在に至るというわけだ。結果、ガラナ飲料はキリンを始めとして北海道限定であることが多い。でも今ならamazonで買える。なんか一周した感ある。

キリン 北海道ガラナ 500ml×24本

キリン 北海道ガラナ 500ml×24本