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「ウェスト・ピッカー」★★★☆☆

Payatas-Dumpsite Manila Philippines02.jpg"Payatas-Dumpsite Manila Philippines02" by Kounosu - 投稿者自身による作品 (own picture). Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

ウェスト・ピッカー(Waste Picker)は、廃棄物の最終処分場などの処分施設で有価物を収集する個人事業者。日本語では、「ウェストピッカー」、「ウエスト・ピッカー」、「ウエストピッカー」とも表記され、また、より英語の発音に近づけてウェイスト・ピッカーとも表記される。
スカベンジャーとも呼ばれていたが、差別用語に当たるとして言い換えられるケースも増えている。
ウェスト・ピッカー - Wikipedia

評価:★★★☆☆


説明文だけを読むとわりとちゃんとした職業に思えてくるからモノは言いようだ。かと言ってウェスト・ピッカーは「ちゃんとした職業ではない」と言うとまたよくわからない方面から突っ込んでくる人もいそうだが、気にしないことにする。たぶん俺の言いたいことは伝わっているはず。世界は思っているより優しい。ウェスト・ピッカー達にとってはどうだか知らないが。

こういうのを見ると当然のごとく「貧困」という単語が浮かんでくるし、日本とは違う別の世界の話に思えてしまう。実際、日本ではこのような光景を見ることは無いわけだ。しかし日本でこのような光景を見ないのは日本人が彼らと比較して豊かというのもあるが、そもそもウェスト・ピッカーがやってくるような最終処分場がそもそも無いというのが大きい。

この仕事というのは不衛生だけでなく危険もあるので、いい仕事と呼べないのは間違いない。だがそれでもやっている彼らにとっては、それが自分の今できる仕事の中では一番マシというのもまた事実である。それによって生活できている人のことを考えると、ただゴミの山をなくせば全て解決とならないところに貧困問題の難しさを思い知らされる。

あのときの子どもたちは―スモーキーマウンテンレポートin Philippi
森田雅章
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