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「暗黒バエ」★★☆☆☆

暗黒バエ(あんこく-)とは、京都大学で行われている、ショウジョウバエを恒常暗黒下で継代飼育し続ける実験のことである。
暗黒バエ - Wikipedia

評価:★★☆☆☆


ただ暗闇でハエを飼育する。それだけだと大した事のないように思えるが、1954年から今に至るまで継続して行われているとなると凄いとしか言えない。なにせハエの世代交代は人に比べて早いとはいえ、そんなすぐには結果が出ない。実際、このハエの全ゲノムが解析されたのは2012年で、実験を始めた森主一教授はすでに亡くなってしまっている。そしてすぐに結果が出ないということは、やり直すのも大変ということだ。もし何かでこのハエが全滅したら、また60年かけてやっと同じ状況というわけだ。

この暗闇でハエを飼育するというのは、文章にすると簡単だが、実際には結構面倒くさい。ハエは暗室で牛乳ビンで飼っており、月に2回培地の更新を行う。

そのさい、暗室でビンの栓を失わないよう、右手に持つ古いビンの栓は左手の指に挟み、左手に持つ新しいビンの栓は右手の指に挟むといった工夫がなされる。
トピックス■1300世代暗黒に保たれたショウジョウバエの活動リズム

たかが月に2回である。だがそれを60年以上に渡って行い続けているのだ。万が一ビンの栓を閉めるのをミスり、ハエが逃げてしまったら全てがお終いである。これ以上飼育の難易度が高かったらきっと続いていなかっただろう。ともすればいかにして継続するかのポイントはこれであろう。持続する意志を持つことと、持続できる程度の負担であることだ。