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「中1ギャップ」★★★☆☆

中1ギャップ(ちゅういちギャップ)とは、日本の一部の児童が、小学生から中学1年生に進級した際に被る、心理や学問、文化的なギャップと、それによるショックのことである。
中1ギャップ - Wikipedia

評価:★★★☆☆


小学校の「小1プロブレム」と「小4ビハインド」を無事にクリアしても、義務教育にはまだ困難が残っている。中学校入学後にまず訪れるのがこの「中1ギャップ」だ。部活動という新たな舞台で付与される後輩というステータス、難易度が上昇する各科目、一気に登場する新キャラもとい同級生との人間関係構築、そして激化するいじめ。これらの障壁をまとめて「中1ギャップ」と呼ぶのだ。なお、この壁を越えてもまだ「厨二病」と「高校受験」が残っている。義務教育に休まる暇はない。

この中1ギャップの解決法として、この記事では冷泉彰彦が提唱する「先輩後輩カルチャー」の撤廃を挙げている。その理由については書かれていないので、出典の記事*1から簡単にまとめてみると、次の2点になる。第一に、ただ1,2年早く生まれただけの相手を絶対的存在として扱わなくてはいけないという理不尽さが無くなる。第二に、留年や再履修をさせやすくなるという利点が挙げられる。例えば高校の話になるが、東京都教育委員会で1,2年生時に単位が取れなくても進級させようという提案*2があった。これは留年すると後輩と一緒に学ぶことになり、それに耐えられなくて中退する人がいるからだという。なにせ今まで下に見ていた人間と同じ立場に落とされるのだから嫌に決まっている*3。したがってこの先輩後輩というのを止めれば中1ギャップの原因4つの内、2つが解決できるというわけである。

以上のようにこの問題はただ新しい環境にさらされるというだけでなく、先輩後輩という厄介な文化が同時に入ってくるという事により問題を面倒にさせている。この文化のメリットについて俺はよくわからないのでさっさと撤廃した方がいいと思うのだが、肝心の教育界の人間こそ先輩後輩文化にどっぷり浸かっている気がしてならない。そう一朝一夕には変わらないだろう。しかし、この記事は未だに書きかけなのか、「批判」の節が空っぽのままになっている。これを設けた人は一体どんな批判を考えていたのだろう。ギャップを越えられないのはエネルギーが足りていないだけとか?光でも当ててやれば励起するとでも思っているのだろうか。

中1ギャップ―中学校生活になじむ指導のポイント

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