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「概日リズム睡眠障害」★★★☆☆

概日リズム睡眠障害(がいじつリズムすいみんしょうがい)とは、概日リズムの障害に基づくと考えられる睡眠障害の一群である。概日リズム睡眠障害を持つ人は出勤、登校、その他の社会生活において要求される通常の時間に寝起きすることができない。もし自らの体内時計の要求する時間に寝起きすることが許されるのならば、彼らは通常十分な睡眠をとることができる。その他の睡眠障害を併せ持っていない限り睡眠の質も通常である。
概日リズム睡眠障害 - Wikipedia: フリー百科事典 (2015/07/27 22:51 JSTの最新版)

評価:★★★☆☆


幸いにしてと言うべきか、規則正しさを求める仕事のおかげで俺のサーカディアン・リズムはそうそう狂わない。それについ金曜夜に夜更かし&土曜日寝坊をしでかしてもニチアサには起きることになるので、平日には対応できる。とはいえこれで解決できるのはあくまでもサーカディアン・リズムの方であって、睡眠にとって重要なもう一つの要素である「十分な睡眠から目覚めた後からの経過時間」は関係ない。早く寝たほうがいいとは分かっているのだが、なかなかうまく行かない日も多い。主にこのブログを書いているせいで。

さてこの記事を読んでいて気になったところがある。

これらの実験は人の概日リズムの「自由継続周期」は約25時間であることを示したようであった。しかし、これらの被験者は人工的な照明を自分でコントロールすることを許されていたので、主観的夜に付けていた位相の後退を起こしていた。最近の研究では、すべての年齢の成人で自由継続周期が平均24時間11分であることが示された。

夜更かししてしまうのは宿命だと思っていたのだが、違ったのか。だが鵜呑みにするのはまだ早い。なにせここはWikipediaだ。いつどこにどんなデマが紛れているかはわからない。というわけでググってみてもWikipedia由来の情報しか出てこない。そして英語版にも同様の記載はあっても、脚注は25時間のしか無い。また誰かが適当な事を書いたパターンか。

なんて思っていたらちゃんとデータが出てきた。
Insomnia and Beyond: The Neurochemical Basis for Targeted Sleep Therapeutics: Pathophysiology and Treatment of Circadian Rhythm Sleep Disorders
これによると、人のサーカディアン・リズムに影響を与えないほど暗い部屋で過ごさせることで、より正確な自由継続周期が分かる、ということだ。そしてその結果、平均は24時間11分で、だいたい23時間45分~24時間30分の中に収まるものらしい。そしてさらにこの結果を確かめるために、盲目の人を3ヶ月半に渡って調べている。盲目であるがゆえに、光によって周期がリセットされないというわけだ。すると周期はおよそ24時間15分で、少しずつ周期と日付はずれていっておよそ3ヶ月半で1日分のズレとなっている。

そんなわけでどうやら人間の体内時計は平均24時間11分ということらしい。ただ気をつけなければいけないのは、これはあくまでも光の影響を一切受けない場合の結果ということだ。実生活ではもちろん陽の光を浴びるというのもあるが、照明やディスプレイなどの光によっても影響を受ける。そして後者は自分の都合のいいようにコントロールできる。なので実生活においては、25時間制の方が適用されるということではないだろうか。ここから導かれる結論は一つ。早く寝よう。