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「エコキャップ運動」★★★★☆

エコキャップ運動(エコキャップうんどう)とは、ペットボトルキャップのリサイクル活動に参加することによって再資源化を図りつつ、環境や貧困など、世界が直面する様々な課題について、学び、考え、行動する機会を提供する活動である。
一般に途上国の子供たちにワクチンを供与する運動として知られているが、2013年9月を最後に一切のワクチン供与活動を停止しており、集められたペットボトルキャップによる利益の行方は不明のまま、善意や信頼に背く状態が続いている。
エコキャップ運動 - Wikipedia

評価:★★★★☆


環境問題と貧困問題を一度に解決しそうに思わさせるとか、この運動を考えた奴は天才か。しかも一人一人に求める負担はほんの僅かで済み、見返りにささやかな「いいことをした気分」を与えてやる。その上ワクチンも実際に渡していたこともあり、それで命が救われた子供もいるのだろう。運動に参加した人も対象になった子供もみんなが幸せになってWin-Winである。 そして何より自分の手元には利益が残る。俺も他人のゴミを金に変える能力が欲しかった。才が足りないのか。

このエコキャップ運動について俺は前から胡散臭いと思っていた。決してゴミの分別が面倒だという話ではない。どう考えても効率が悪いとしか思えなかったからだ。そしてどうやら俺の勘は正しかったようで、この運動のダメさ加減が目次に現れている。「活動に対する評価」の方は、それ以下で分割されることもなく終わっているのに対し、「活動に対する批判」の方は項目が8個もある。そして本文を見るとその差は歴然だ。ここまでくると、評価をしている人達についても晒しあげにしか見えてこない。

ネットではこの手の偽善っぽいものに対して生き生きと噛み付く人達がいるが、きっとこの記事はそのような人達のがんばりで成り立っているのだろう。批判をするときは賞賛するときよりも説得力が必要だ。そのためこの記事では脚注が豊富だし、数字を根拠に書かれている。他の記事もこれぐらい書かれているとだいぶ信頼性が上がるのだが。しかしこうやって見せられると、やはり一番効率がいいのは直接金を渡すことだな、と身も蓋もない結論で〆る。