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「民兵」★★★☆☆

Milouf-suisse.jpg"Milouf-suisse" by Rama - 投稿者自身による作品. Licensed under CC BY-SA 2.0 fr via ウィキメディア・コモンズ.

民兵(みんぺい、英: militia ミリシア、ミリシャ、ミリティア)は、正規の軍人ではない民間人を軍事要員として編成した武装組織のこと。
民兵 - Wikipedia

評価:★★★☆☆


俺の中では完全にドミニオンのそれだが、実際の使われ方ではテロリスト手前の存在から実質的な正規軍までいろいろと存在する。民兵についての説明をもう少し抜粋してみる。

民兵は本来的には、平時においてその他の職業についている民間人が、緊急的な軍事要員として短期的な軍事訓練を受けた上で戦時において召集されたもので、正規の戦力である陸海空の軍隊とは区別されて考えられる。

つまり民兵というものはそれとは別に正規の軍隊が存在して、初めて民兵と呼ばれるということだ。したがって民兵の一種とも言える私兵についての説明にはこう書かれている。

なお、かつての日本の戦国大名や僧兵や神人、幕末の草莽隊や諸隊も、定義だけに照らせば私兵・軍閥と言えるが、通常、これらを私兵と呼ぶことは、まれである。対置されるべき正規軍、近代国民国家がまだ存在していなかったからである。

俺がこの記事で惜しいと思うのはこの辺のことについて突っ込んだかかれ方をしていないということだ。この記事は、概要を説明した後に民兵の形態で分類し、それぞれについて説明していくというスタイルを取っている。そのため民兵の成り立ちというような、歴史的な流れがわかりにくいし少ししか書いていない。例えば古代ギリシャにおいては兵というものは全てが市民兵であり、他に職を持っていたわけだ*1。よって民兵は存在しないことになる。一方でローマは常備軍を持っていたわけであるから、それに対応して民兵の存在が許されるというわけだ。

こんな感じで民兵がそもそも成り立つかどうかというところからスタートする民兵の歴史を読みたい。というわけでネットに巣食う民兵警察*2の皆様方にはぜひとも書いてただきたい。

*1:テルモピュライに兵士を向かわせたのはスパルタくらいだ。

*2:「弓道警察」ぐらいの感覚で書いたが、内容的に人民警察みたいだな。