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「ユスリカ」★★★☆☆

Chironomus plumosus01.jpg"Chironomus plumosus01" by ©entomart. Licensed under Attribution via ウィキメディア・コモンズ.

ユスリカ(揺蚊)はハエ目(双翅目)・糸角亜目・ユスリカ科(Chironomidae)に属する昆虫の総称。和名は幼虫が体を揺するように動かすことに由来すると言われる。
ユスリカ - Wikipedia

評価:★★★☆☆


俺がユスリカの存在を知ったのは、中学の時に使っていた理科の資料集であったかと思う。それに描いてあったイラストの説明に「ユスリカの仲間。うっとおしいだけで害はない。」とあり、その説明のテキトーさとユスリカのしょぼさが印象に残ったのだ。その後しばらくの間、群れていてうっとおしい連中を指しては、アイツらユスリカの仲間だな、と友達と言っていた記憶がある。

俺の資料集に書いてあったように、ユスリカは基本的に害はない。見た目は蚊と似ているが科は別で、人や動物を指すことはない。成虫は完全に交尾専用の形態で、口も消化器も無く、餌を取ることはない。ただし、単体では害はなくとも、その数の多さで人間の害となる事はある。ユスリカが大量発生するとその死骸が微小な粒子となり、アレルギー性の鼻炎や呼吸器への炎症を引き起こす。また、洗濯物についた時にうっかり潰すと汚れる。虫と言うより黄砂などに近い厄介さだ。

悪い点があれば、人間にとって良い点もある。ユスリカの幼虫はある程度汚い水でも生息できるので、指標生物として使える。そして富栄養化した水源で大量発生した後、成虫となって飛び立つため、結果として水質改善の役を果たす。その効果はユスリカの成虫は1gあたり最大で5kcalのエネルギーとのこと。これがどの程度かというと、カロリーメイトと同等である*1。その栄養価の高さからアフリカのヴィクトリア湖沿岸では、大量発生するユスリカの一種を集め、ハンバーグのようにかためて鉄板の上で焼いて食べる習慣がある。確かに幼虫を固めたらコンビーフとあまり変わりなさそうだ。

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*1:カロリーメイトは4本(80g)で400kcal