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「軽快車」★★★☆☆

Japanese -keikaisha- BRIDGESTONE MESSAGE Men's Type.jpg"Japanese -keikaisha- BRIDGESTONE MESSAGE Men's Type" by imoni - 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

軽快車(けいかいしゃ)とは、現在はシティサイクルが総称となっている日本の自転車のカテゴリーであり、一般車、ママチャリなどとも呼ばれる、日常生活で使用する為の一般的な自転車である。
軽快車 - Wikipedia

評価:★★★☆☆


軽快車という字面を見て特殊な自動車かと思ったら、何の事はないただのママチャリだった。よく考えたらママチャリの正式名称を聞いた覚えは無い。確かに軽快に走れる車である。ただこの「軽快」というのは自動車と比較したものではなく、実用車と比較してのことだ。もちろん実用車も自転車の名称で、新聞配達や出前で使われているアレのことだ。中国などで見られる荷物の運搬を見ていると、確かに実用と呼べるだけの積載能力を持っている。

軽快車は実用車に比べると、頑強性や積載能力に劣る。だが今では軽快車のほうが生産台数は多い。これは多くの人にとって実用車の性能は過剰であり、それよりも軽量化による走りやすさや運転しやすさのほうが重要だからだ。今となっては一般向けの自転車というと完全に軽快車であり、電動アシスト付きなども軽快車がベースとなっている。こうなってみると実用車と軽快車の関係はイノベーションのジレンマを思い起こさせる。ほとんどの人にとって自転車に求められているのはそれなりの積載能力とそれなりの走りやすさというわけだ。

なお、これだけ軽快車、軽快車と書いてきたが、残念なことに現在JISでは「シティ車」となっている。さすがにママチャリがいいとは言わない。だがシティ車はいくらなんでもと文句をつけたい。ド田舎で乗っていてもシティ車。せめて漢字表記にはできなかったのか。シティサイクルのページによると「日本人のライフスタイルと嗜好の変化に応じてこの分野の製品の形態の変化・多様化が進んだことで、軽快車という枠組みでは捉えきれなくなったために新たに与えられた名称である。」ということらしい。もうどうにでもなれ感ハンパない。