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「サフランの取引と利用」★★★★★

Crocus sativus1.jpg
"Crocus sativus1" by KENPEI - KENPEI's photo. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

サフランは、3千年以上もの間、調味料、香料、染料、医薬として使われ続けてきた。この記事では、そうした、サフランの取引と利用(サフランのとりひきとりよう)について解説する。
サフランの取引と利用 - Wikipedia: フリー百科事典(2015/10/21 22:31 JSTの最新版)

評価:★★★★★


ついこの間かつてのパフラゴニアことサフランボルに行ってきたので、サフランに反応して閲覧した。あの街には昔サフランが群生していたというけれど、サフランって使い道あるのかと。読んで知ったのは俺が無知であったという事実。サフランが群生していたとか金が生えているようなものではないか。サフランは古代から使われ続けていた万能な植物だった。しかし価値が有るのはその雌しべ。そして取れる量は微量である上に採取は面倒。それゆえに最も高価な香辛料の一つである。

万能な植物というと、以前ヨモギを取り上げたが、このサフランもなかなか凄い。まず料理には香りづけや色付けのために使われる。味は干し草によく例えられるとのことだが、そんなに干し草の味を知っている人がいるのか。香りづけとしては香料にも使われ、色付けは染料としても使われる。そんな高価なものでよくもまあと言いたくなる。実際、サフランで染めた衣をまとうのは、僧にしろ修道士にしろ上位階級だけであったそうだ。そして例によって医薬品としてサフランは何にでも使われている。近年の研究で抗癌性や免疫調節機能を示すことがわかったそうだが、昔は単純に高価だから効果があるというだけで使われていたと思う。

それにしてもサフランの使い道だけでここまで充実しているとは思いもよらなかった。なにせサフランそのものの記事よりも情報量が多い。さすがは歴史的にも世界的にも分野的にも広く使われていると言うべきか。この記事が優れていると感じたのは俺だけではないようで、月間新記事賞にて良質な記事クラスに分類された★付きである。英語版も同様に★付きで、履歴を見るに良質である英語版を一気に翻訳したようだ。このようないい感じの記事を翻訳してくれる人には感謝しかない。