Brogi, Carlo (1850-1925) - n. 8227 - Certosa di Pavia - Medaglione sullo zoccolo della facciata" by Carlo Brogi - scan. Licensed under Public domain via ウィキメディア・コモンズ.
アッティラ(Attila、406年? - 453年)は、フン族とその諸侯の王。原語ではアキラ、ドイツ語でエツェル(Etzel)とも言う。現在のロシア・東欧・ドイツを結ぶ大帝国を築き上げ、西方世界の大王を自称した。またローマ帝政末期に広がっていたキリスト教の信者からは「神の災い」や「神の鞭」と恐れられた。
アッティラ - Wikipedia
評価:★★★★★
いわば前回の続き。
民族を一つにまとめ上げた人物というのは例外なく偉大だ。そしてその民族が騎馬民族である場合、それは間違いなく大規模な征服運動のフラグである。このフン族を統一したアッティラは正にその典型例というか指標とすら言える。フン族の記事にも書いたが、周囲を侵略し続けたことで玉突きのごとく民族の移動が行われ、その結果西ローマと古代が終わってしまった。そしてついた二つ名が「神の災い」に「神の鞭」。この記事はそんな男を紹介している。
それにしてもフン族&アッティラの記事を読んでいるとこいつらの厄介さにローマへ同情してしまう。ほとんど民族単位による強盗だ。こいつらはもはや略奪が仕事になっている。とりあえず近隣の国へ突撃し、住民は虐殺か奴隷化して金目の物は奪っていく。ローマからしてみれば自分たちより文明度が下の連中にボコボコにされちゃっているわけだし。強さと進歩は必ずしも一致する訳ではない。
そんな感じで文明国にとって困った相手であるアッティラも終わる時はあっさりと死ぬ。なんと死因は鼻血。それでも神格化されて現代にまで伝わっているのだから、やはり統一するというのは偉大なことなのだろう。
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