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「奴隷船」★★★☆☆

Slaveshipposter-contrast.jpg"Slaveshipposter-contrast" by 不明 - derived from File:Slaveshipposter.jpg. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

奴隷船(どれいせん、Slave ships)とは、奴隷を運搬する目的で使用された貨物船。特に大西洋奴隷貿易において、アフリカで購入された奴隷がアメリカ大陸に移動(中央航路(Middle Passage)を南アメリカ大陸へ移動し、東岸沿いにカリブ地域、北米大陸へ北上)される際に使用された。2,000万人の奴隷が運搬された。
奴隷船 - Wikipedia

評価:★★★☆☆


冒頭に貼った画像を初めて見たのは、俺が小学生の時だったかと思う。これを見た時俺は「奴隷船って黒い船なんだな」と思った。ブラックジョークというわけでなく、単純にあの模様みたいなのが人だと気がついていなかったのだ。後にあれが人間を詰め込んだものと知った時の衝撃はなかなかだったが、単純に密度だけで言えばこれ以上の乗り物が今でも日本に存在していることを考えると、これくらいのことを金のためにやる奴がいてもおかしくない気がしてくる。今も昔も人は金のために詰め込まれるのか。

奴隷船というものはその非人道的発想の下に作られただけあって、人間を運ぶ船の中でもずば抜けた効率を誇る。この劣悪な環境だと死亡率が高そうに思えるが、平均で13%であったらしい。この数字を高いと見るか低いと見るかは人それぞれということで、参考に奴隷船の船員の死亡率を書いておくと、20~25%とのこと*1。あれだけ詰め込んで80%以上も届けられるなら十分稼げるということだ。もっとも、奴隷の不足と農場の生産性向上により奴隷貿易は儲からなくなり、宗教的観点も相まって終焉を迎えるのだが。

こんな感じで、やっていることだけに色々とネタがありそうな気がするが、残念ながらこの記事の大半は奴隷船の名前を羅列しただけで終わってしまっている。もう少し書くことは無かったのだろうか。このような記事になってしまった理由の一つに、これはあくまでも奴隷"貿易"の記事ではなく、奴隷"船"の記事というのがあるのだろう。奴隷に関する大抵の話は奴隷貿易のほうで書かれてしまうからだ。とはいえ、一つの目的に特化した船のであるのだから、どのような特徴があるのかなど、何かあってもいいともうのだが。